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駅舎小屋/内外の仕上げ

(1) 壁と天井の隙間を塞ぐ

屋根パネルに使用した合板(=野地板に相当)は木目が綺麗だったので,室内から見たときはそのまま天井板にみえる様に造りました。(1枚の板をこの様にするには長いシングル釘で屋根を葺くと天井側に突き抜けるので短いトラスネジを使用するなどの対策が必要です。参照;屋根葺き

また,屋根パネルと壁パネルとの接合部は枠木(=垂木)の太さだけ隙間ができるので ここを塞ぐ仕切り板を付けなければなりません。
早い段階でこの点に気付けば造るのは簡単だったのですが,屋根を葺いた後では一枚一枚その場所のサイズを計って仕切り板を作ることになりました。

左図の様に屋根パネルの枠木(=垂木)の間に2×4材で仕切り板を作ります。
場所が狭く,ここに薄い仕切り板を取り付けるには桟木も必要になり大変ですが,分厚い2×4材だと形さえうまく合えばしっかりとはめ込まれます。
(写真右)
仕切り板を嵌めると壁はこんな感じになります。

 

(2)  屋根の切り欠き部を塞ぐ

駅舎を建てた場所には唐松があり,落葉期に伐ってもらう予定で軒先を幹が突き抜けた状態で駅舎を完成させました。

雪解け直後に伐採し,唐松を囲む形で切り抜いてあった屋根を通常の形に造り直しました。

屋根に損傷を与えずに大木を伐る方法は巨大クレーンで木を鉛直に吊り上げて適当な長さの所を順次切りながら下におろします。
(写真右)作業の手始めは木の先端近くにロープを結びつける人がクレーンで上がっていきます。


屋根を貫く唐松


伐採後の軒先

垂木の取り付け

補修工事完了

(3) 駅舎内の床工事

フローリングを張る
床は合板のままではなくフローリングを張りました。
価格の安いフローリングを一坪分購入し,webサイトで手順を調べて張ってみました。
新しいことには手間暇を惜しまずいろいろ試みます。些細なことですが,床の12mm合板をフローリング釘が突き抜けない工夫とフローリングの実(さね)部分を金槌で力いっぱい叩いても潰さない方法を思いつきました。
次は「鉄道室」にもフローリングを張る予定なので,そこでもこれらの方法を活用します。

(上写真)
合板のパネル(右)がフローリング(左)に変わり,色ニスを塗った自作の巾木を取り付けると駅舎の感じと違う洋室の床になりました。

線路の土台造り
線路部分の床はパネル構造ではなく,根太の上にホームと軌きょうを直接載せます。
この方が可動式の軌きょうが設置しやすく,将来床下の利用方法を思いついたときには楽に改造できます。

(写真)
2×4材の根太を取り付けました。外部から入ってくる線路の高さに合わせて根太の高さを調整する必要があり,根太は後付けになります。片側は金具を使って取り付けました。

 

(5) 併用軌道にする

狭い駅舎内でレールを踏まないように避けて歩くのは不便です。路面電車や踏切の様に「併用軌道」にしてどこでも自由に歩くことが出来るようにしました。

この「併用軌道」は必要に応じて取り外すことが出来ます。
台は2×4材2本をスノコ状に平行に並べ,その上に3インチ半と5インチゲージのレール3本を取り付けました。

枕木は無く,犬釘の代わりにトラスネジで直接2×4材にレールを固定しています。

レール間には床とレールの高さ(18mm)が揃うように3mmの合板と15mmのラワン板を重ねて張りました。

(上写真)将来の床下利用に支障がない様に,ホーム,床板,「併用軌道」は個別に根太へ取り付けます。併用軌道部分と床板部分とは2×4材の上にラワン板を張った同じ構造です。
2×4材のホームの土台以外はまだ塗装していませんがラワン材は塗装した様に写っています。

併用軌道部分の製作については軌きょうのページに纏めました。

 

(6) 庭園鉄道用のホーム

乗客を含む客車の重心は常に軌間(=127mm)の 範囲になければなりません。ところが乗降の際には車体から腰を浮かすので重心が軌間外に逸脱する恐れがあります。

客車が「乗用台車」ならば多少安定は良くなりますが,模型鉄道の景観としては「模型車輌」で構成したいと考えています。ただ,「模型車輌」に乗るときには重心の偏りに注意が必要です。
うっかり片側の「足置き板」だけに体重をかけてしまうとバランスを崩します。これを避ける手段として「ホーム」を設けることにしました。
(上写真)
根太にホームと床板を取り付けました。中央には「併用軌道」を置きます。写真の左右のホームの長さが異なる理由は出入り口のドアが内開きなので右側のホームが短くなりました。

ホームによる乗車方法
左右のホームに足を置いて車輌を跨いで立った姿勢から,腰を車体の中央に下ろします。その後,ホームから「足置き板」に足を移せば人の重心が車体の中心から外れることがありません。

乗りやすいホームの高さは車輌の「足置き板」の高さに関係しています。
そばな高原鉄道では「足置き板」の高さをレール面から約5cmにしていますから,これより少し高くして6cmにしました。

(左写真)駅舎内から高架線1に伸びる線路です。
併用軌道部分はディープオリーブ,ホームはクリーム色に塗装しました。クリーム色は「足置き板」の濃い茶色との対比を考えたのですが,車輌が停車していない時はホームどころか,まさに「クリーム色の板」そのもに見え駅舎内の雰囲気に合いません。

 

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外部塗装