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築堤の建設

低地を挟んで台地から台地に軌条(レール)を水平に通すには,川の堤防のような形の盛り土鉄道用語では築堤でつなぎます。
実際の鉄道では技術の進歩により,以前は築堤にした所を現在は高架橋にしていると思います。

鉄道模型の素人工事は昔の工法で作っているみたいなものですから,築堤の方がはるかに簡単です。
切り通し鉄道用語では切取りを作る際に出た土を土盛りして築堤にすれば,一石二鳥,これで斜面が水平面になるのですから好都合です。
(写真) 
高さ1〜2m,幅4m,長さ12mの築堤 を浅間石積で造りました。内側の白く弧を描いているのはコンクリート路盤で高架線3に続いています。
擁壁の作り方(築堤の土留め)

傾斜が急で土が崩れる斜面では擁壁を作ります。材料は玉石,割栗石,セメント,砂,砂利,砕石などです。
(造り方は工事現場を覗き見して真似をしただけのDIYの自己流です。)

1
 擁壁の基礎

割栗石を地面に打ち込み,その上に型枠を置きコンクリートを打ちます。(右写真:上)

2 石積み(1段目)
基礎コンクリートの上に玉石を隙間が空かないように組み合わせて並べます。石の裏面に板を立てて,板で石を支えると安定します。石と板との隙間にコンクリートを打ちます。
(ポイント) 石とコンクリートを密着させることが大切で石を水で濡らすとか,場所によってコンクリートの硬さを変えるとか工夫してしっかりと突き込 みます。

3 裏込め
コンクリートが固まったら,裏の板を引き上げ,壁の裏側に水抜きの為の玉石や砕石(砂利)を入れます。

4
 石積み(2段目以降)

1段目と同じ作業をくり返して高くしていきます。
最終段は石の上端が揃うように石の大きさや形を選び,積み終わったら,天端が滑らかになるようにモルタルで仕上げると綺麗になります。
(右写真:下)
3段目まで積んだところ,背中の板は積む毎に引き上げていきます。板と石の隙間はコンクリート,後側には水抜き用の玉石や砂利を入れます。

5 排水対策 
高く積む場合は,1段目から2〜3段毎に壁の裏から表まで水が抜ける様に塩ビのパイプを石の間に通してからコンクリートを打ちます。
工事の余談
郊外の坂の多い旧道沿いは,玉石積みがよく見られます。石の種類,重ね方,上手い下手(下手も面白い)。 石積に挑戦される方は是非,人の作品を見ることをお勧めします。上達のヒントになると思います。(石積工事の予定がない方には上達 の必要もありませんが。)

(関連事項)浅間石積についてはにあります。
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