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橋桁の製作-B(景観を創るデッキガーダー部)

腹板とスティフナー

デッキガーダー橋のイメージを左右する重要なポイントは腹板の形とスティフナーの間隔です。

そこで腹板の縦横比やスティフナー(補鋼材)の太さ,間隔などを決めるために設置場所に材料を並べ,実物のイメージが出るかどうかを調べました。
写真右:ダンボールに14cmの枡目を描いてイメージを検討中です。レールは4本なので太く見えています。

スティフナーはある程度の「誇張」をして太めのアングルを使用する方がプレートガーダー 桁の感じが出るようです。スティフナーをスケールで作ると平面的で弱々しい感じになります。

腹板とスティフナーはアルミに しました。アルミにすることで加工が容易になり,材料も様々なサイズのものから適当なものを選ぶことが出来ます。

製作する腹板(曲線軌道の内側,1連目と3連目は下図のようになります。
右写真:完成した腹板,塗装前にサンドペーパーをかけたので光沢が消えています。

スティフナーの間隔を約14cm(=140mm)にした理由は,1連と2連の桁の長さがそれぞれ14cmの整数倍に近い値なので,2つの桁全体にほぼ等間隔のスティフナーを割付けられるからです。

スティフナーの腹板への取り付けは3mmのリベットを使用しました。「誇張」されているスティフナーに合わせて太目のリベットの方が似合います。リベットの間隔は狭いほうが実感的ですがリベットを打つ手間もあり,それとの兼ね合いです。

このガーダー桁の腹板はダミーで荷重を受ける橋梁本体とは無関係です。本体の架橋後にデザインを変更して作り替えることも可能です。
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線路と枕木*1

プレートガーダー桁を渡るとき,最も目立つのが線路と枕木ですから,この部分はスケールで作ってみました。
実際の枕木:長さ280cm,20×20cm角,枕木の間隔55cmを軌間127mm,1/8.4にすると右図になります。ただし,右図の軌間は曲線部のためスラック 〔2mmと3mm〕が含まれています。


鉄橋上の脱線防止レールは89mmと127mmのレールを分離する方法を思いつき,試しに作ってみました。
3本レールよりは実感的になりますが,移線器によって3本から4本にレールを増やす必要が生じます。

枕木はこの区間だけの特殊サイズなので,アカマツ材を長さ333mm,24mm角にカットしました。ヒノキが良いそうですが,ホームセンターでは適当な太さのものが無く, 強度,耐腐食,価格の兼ね合いでアカマツを選びました。
鉄橋上は乾燥していることが多く,土の付着も僅かです。

赤松枕木にはキシラデコールを2回塗りました。レールにも茶色のアルミ用塗料を塗り,感じを出しています。写真:完成した軌きょう。鉄橋に8箇所でネジ止めします。
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 製作メモ 〔橋桁・3連( アルミ材)部分〕

使用機材・・・・・チップソー切断機(鉄道館/写真参照),金鋸 ,ボール盤
材料費・・・・アルミ板(厚1.5×幅455×長910mm)価格4,137円×2枚,アルミアングル(厚1.2,角12×12×長1000mm)価格294円×8本,アルミアングル(厚1.2×角10×10×長4000mm)462円×1本,アルミアングル(厚1×角9×9×長1000mm)価格**円, アルミチャンネル(厚1×角15×15×15×長1000mm)価格651円 ,アルミリベット(径3mm,長さ6mm)約500円,塗装約1200円
製作時間・・・・約45時間
余談・・・・これまでは小物のアルミ材を金鋸などで切断していましたが,厚さ1.5mm,長さ90cmの板ではうまく切れません。そこでチタンチップの付いたハンディーカッターで切ってみました。フリーハンドでは線に沿って真っ直ぐに切れないので切断線と平行にガイドの板(フェンスと言うらしい。鉄道館/写真参照)を付けて切りました。

〔枕木の製作〕
使用機材・・・・
テーブルソー鉄道館/写真参照)
材料費・・・・赤松角材(角30×24mm,長4m) 価格282円×4本, 塗装約300円
製作時間・・・・約3時間
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