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第1橋梁の製作

実物と同じ構造の鉄橋製作を考えていましたが,欲しいサイズの鉄材を入手するのは難しいことが分かりました。
そこで,ホームセンターで購入できる材料のみを使って橋梁を製作することに方針を変え,材料調達と設計を並行して進めました。
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設 計

材料の種類・サイズから構造・デザインが決まるので基本構想とは異なった橋梁になりましたが,作るのが楽な構造になり,製作費も割安になりました。右図が製作した橋の全体図です。

橋桁
は荷重を支える鉄材部分A(角型鋼管とフラットバー)と景観をつくる腹板部分B(アルミの板とアングル)に役割を完全に分離しています。

2本の平行な角型鋼管(梁)Aで余裕をもって荷重を受け,サイズが豊富で加工も楽なアルミ材Bによって実感的なデザイン構成にするという考え方です。

橋台橋脚はブロックを積んで本体を造り,角を丸くしてコンクリート製の橋台・橋脚の感じにしました。
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 橋桁の製作-A(荷重を支える鉄材部分)

橋脚に取り付けた橋桁の断面は右図のようになります。

Aは角型鋼管(角型のパイプ),Bはアルミ製の腹板とステイフナー(補鋼材),CとDは2本の 鋼管Aをつなぐ鉄板(フラットバー)の横桁で,Cは枕木の固定,DはアンカーボルトEを通して橋桁を橋脚に固定する金具を兼ねています。

橋脚は太すぎると外観のバランスを崩すので,幅10cmの重量ブロックを長さ30cmにカットして積み,上部はアンカーボルトEを埋めたコンクリートとしました。
支間(橋脚や橋台間の距離)が80cm程度なので,この構造で十分荷重に耐えられると思います。
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右図は橋桁の平面構成です。(図は3連の内の1連目の桁です。)

角型鋼管A(厚2.3×角75×45mm)の上面にはフラットバー(厚.3×幅25mm)をカットした横桁Cを取り付けます。

横桁Cは曲線路の枕木受けも兼ねるので取り付け用のネジ穴(径3mm)もレールの形に合わせてあけます。
(Cと枕木は重なるので設計段階から枕木の配置も決めておく必要があります。)

鋼管Aの下面にもフラットバー(厚3×幅38mm)の横桁Dを取付け,変形を防ぐために対斜材(厚3×幅25mm)もクロスさせて入れました。

横桁Dにはアンカーボルト用の穴(径10mm)を現物合わせであけてあります。

荷重を支える桁に角型鋼管を使ったので,1連がわずか9個の部材で済みました。

鋼管Aの下面にもフラットバー(厚3×幅38mm)の横桁Dを取付け,変形を防ぐために対斜材(厚3×幅25mm)もクロスさせて入れました。横桁Dにはアンカーボルト用の穴(径10mm)を現物合わせであけてあります。

荷重を支える桁に角型鋼管を使ったので,1連がわずか9個の部材で済みました。

鉄橋も車輌と同様に分解・改良・再組立を前提にして製作しているので可能な限りネジ留めにしています。
(写真右:塗装前に橋桁を仮組立して橋脚に取り付けたところです。腹板が無くてもこの上に「軌きょう」をネジ留めすれば,車輌が通過出来ます。)
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 製作メモ  〔橋桁・3連(鉄材)部分〕

使用機材・・・・・切断機(鉄道館/写真参照),ボール盤,グラインダー
材料費・・・・角型鋼管(角75×45,長3000mm) 価格2,590円×2本,鉄フラットバー(厚3×幅38×長273mm)価格900円×1枚,鉄フラットバー(厚3×幅25mm×長182mm)価格428円×3枚,ネジ類約400円
製作時間・・・・約20時間
余談・・・・これまで金属材料はドリルで一列に穴をあけ,金鋸や糸鋸で切断するという昔のやり方で苦労していました。 今回の鉄橋製作にこの方法では大変です。
日曜大工で12mmのボルトを切断機でカットしたことがあるので,鋼管Aで試してみると「大線香花火」になりながら簡単に切ってしまいました。「大物」を切ってみてあらためて切断機の威力に驚きました。

〔橋脚・橋台本体(ブロック積み)部分〕
材料費・・・・10cm重量ブロック価格124円×10個,セメント・砂・砂利約2,500円,アンカーボルト84円×6本
製作時間・・・・約15時間(上写真のブロック積み3箇所に要した時間です。)
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