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線路の形 往復運転するだけでも楽しい軌条の敷設 |
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軌道(線路)の形を決める そばな高原鉄道は山の斜面にレールを敷設しているので,レール面を水平にするにはトンネルや築堤が必要になります。特に半径の大きな環状線を造るとすると高い高架線が連続することになります。 このような高架線を避けるために,次のどちらかを選ばざるをえません。 (1)急カーブを設けて半径を小さくし,周回運転ができるようにする。(O型の環状線下図) (2)急カーブは避け,周回運転は諦める。( I 型の往還線下図) 結論として(2)の方針で敷設ルートを決めることにしました。 理由は,急カーブ走行のために機関車の大きさが制約されるのは避けたい。 私の場合,乗って楽しむよりは作ることを楽しむ要素が大きい。また,乗用車がゆとりをもってカーブを走行できるようにしたい。・・・等を考えたからです。 |
思いついた案 エンドレス運転ができるO型環状線は諦めましたが,I 型では満足できません。 あれこれ考え思いついたのが環状線に近い線形です。 この案は駅から出発した列車はレールを一巡し, 再び元の駅に戻ってくるUターン型とでも言うべき線形です。駅は始発駅兼終着駅なので同じ駅の間を折り返し運転ということになります。 これで建設すると,地形的な条件から高架部分が環状線の半分で済み,駅も1箇所となります。更に,1周の走行距離はO型環状線とほぼ同じになります。 (注) このU字型に開いた2本のレールを1本のレールに絞るか,渡り線でつなぐと,右回り/左回り/走行方向の自由度を増すことが出来ます。ただし,デュアルゲージで作る場合には移線器を組み合わせる必要があります。 |
負け惜しみの弁 Uターン型の線形では駅に着く度に,機関車と乗客は出発方向に向きを変えなければならず,そのまま乗っていると前向き進行,後ろ向き進行を交互に繰り返すことになります。 負け惜しみの弁-その1 この点はちょっと問題です。しかし,物事は考えようです。駅に到着すると山中の終着駅に降りる気分を味わい,(ついでに駅舎内でコーヒー等を味わい)再び乗り込めば出発駅の気分をまた味わい。 復路は景色を反対方向から見るので往路とは別の景観を賞味することができ,1往復で いくつもの味を楽しめます。(駅舎は計画段階ですが,休憩/待合室的なものを検討中です。) 負け惜しみの弁-その2 模型とはいえ,同じところをぐるぐる一方向に連続して回り続けるのはメリハリがないと思いませんか。山手線(東京の環状線)の回送電車ではないんですから。 負け惜しみの弁-その3 それでも,この乗り換えはやはり面倒だと言われたら,(乗り換えなくても構いません)「山岳鉄道らしくスイッチバック も作ってみたんですよ。」・・・本当の鉄道好きならばこれで納得。(ちょっぴり不満だった自分自身にも言い聞かせて,自分で納得!) 趣味の模型鉄道の旅こそ,ゆっくり景色を楽しみながら,のんびり走りたいものです。 敷地の関係からレイアウトは無理と諦めるのではなく,周回運転に拘らなければアイデア次第で専用レイアウトをつくることは可能です。鉄道模型を楽しむために短い距離でも I型,L型,U型・・・・等で敷設されては如何ですか。 (2006.3.改訂) |
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(関連ページ) 線路の形/続編(第15話) |
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