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駅舎小屋/床と壁のパネル製作

(1) 床パネルの設計

製作する駅舎はホームセンターにある資材を使い,自分に合った方法で作ることになります。

パネル構造の床を作るのは待合室部分のみで,線路を敷設する部分は線路に合わせた構造にします。

使用する材料はSPFの12F材と12F×6Fの合板の2種です。
(12F=1820mm,6F=910mm)

このサイズの材料を無駄なく使い端材とカット箇所が少なくなるように設計しました。(右図)

パネルの組立はコーススレッドです。
通常の木組みでは「」字形になりますが切り込みを入れて組むと強度がおちるので,「」 字形を避けて「T」字形と「逆T」字形に少し食い違わせてコーススレッドで組み立てるようにしました。
合板張りの関係から「
」形にしなければならないのは4箇所(図の赤部分)のみです。この部分は一方を「T」字形にコーススレッドで組立てた後,反対側を2×4材用の金具で取り付け「」字形にしました。

(2) 床パネルの製作

基礎Bに立てた床束の上に2×4材の「大引き」(写真*印)2本を平行に取り付け,この 「大引き」と基礎Aの一端に2×6材を4本渡しました。
基礎Aには線路が載り,レール上面はパネル面より約10cm低い位置になります。そのため線路部分の床は異なる構造にします。
(写真右) 2×6材の間に2×4材をコーススレッドで取り付けている最中です。

切り欠きを入れて縦桟と横桟を組むのは大変ですが,2×4材をコーススレッドで組み立てるのは簡単です。
縦横の部材に合板を張りパネル構造になれば強度も十分です。
張った合板をそのまま床にしても良いのですが,駅舎内には汽車に乗車した状態で室内鉄道室履きのまま入ってくるので ,最終仕上げは鉄道室と同じように床板を張ります。
(写真上) 枠組みが出来上がった状態と合板を張り終わり完成した床パネルです。 右端は地面から2m位の高さなのでうっかり転落すると危険です。

 

(3) 壁パネルの設計

東西南北4面を外側から見たパネル枠のサイズです。この木枠に内側から合板を張って壁パネルを作ります。(合板の面をそのまま室内壁の表面にしてしま うので,コーススレッドの頭を隠して綺麗に仕上げます。)

材料は2×4材,組み立てはコーススレッドで金具類は特に使用しません。(切妻屋根なので妻壁も造りますが,この部分は屋根 パネルのページにあります。)

 

 (4) 壁パネルの製作

壁や屋根のパネルの大きさは畳2枚または3枚分になり,狭い床パネルの上では作れません。
他の場所でパネルを作って運ぶとすると,出来上がったパネルはかなりの重量で1人の力で移動するのは困難です。
そこで,木枠だけを別の場所で作り合板の張り付けは床パネルの上で行いました。
模型趣味は気ままに好きな時に作るので,期日を決めて人が集まり小屋作りをする方法をとりません。独力でも作れる手順で進めることにしています。この大きさのパネルが1人で作れる限界です。

(写真下) 合板を張り終わったパネルは一旦,周囲の地面に下ろしておき,4面揃ったところで床に引き上げ順番に結合していきます。
1人で床に引き上げるのが困難な重量ですが,周囲の木とロープを利用して引き上げました。(パネル結合の作業は実際には2人掛かりになったので順調でした。)

(写真下) 壁パネルの結合が済むと空中に浮かんだ不安定な「舞台」から「小屋」の中に入った気分になります。
西面の壁はパネルを張らずに木枠のままです。窓ガラスを取り付けないとパネルの正確なサイズが決まらないので後回しにし,雨濡れを防ぐ屋根工事を急ぎます。
(下の3枚の写真は全体写真と両端部分を切り取って拡大した写真です。)

2×4材の組立にはコーススレッドを使います。表面にコーススレッドの頭が見えると美観を害するので,目立つ箇所は頭を木栓で隠します。
写真では木組の数箇所に1列3個の穴が写っていますが,この穴がコーススレッドを埋め込んでいる箇所です。

各パネルを突き合わせると合板の板厚が加わり,組み立てたパネルの直方体のサイズは1820(高)×1972(縦)×2758(横)になります。

 

床と壁のパネル製作/駅舎小屋





基礎工事屋根パネル