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  駅舎小屋/基礎工事

(1) 設計/基礎の形
小さく軽量の小屋(床面積5.0 m2ですが傾斜地なので基礎は一体構造にせず,天端の高さを上下2段(A,B)に分離しました。

基礎A,Bの天端の高低差は製作後,床束(右図参照)の長さで調整できるので一体構造の基礎よりもずっと作り易くなります。

形は右図のようになります。凍結に備えて根入れの深さを40cm以上にしました。10cm重量ブロックを使うので根入れを深くしても比較的簡単に作れます。

(右図)基礎Aは土地の傾斜に合わせてブロック3段積と4段積の部分に分けました。
基礎Bはこの部分の床パネルが地上1.2m位の高さになるので長い床束(直径25cm,長さ60cm位の唐松丸太)で床を支えます。

 

(2)基礎A-の製作

乗降用ホームと線路がのる部分の基礎工事です。高架線1に接続する箇所は高架線1の基礎を利用します。
素人判断ですが2×4工法で一体化した「軽い箱」を載せるだけの基礎で,凍結対策の根入れを深くしていますから,強度は十分と考え鉄筋を省略し簡略化した造りにしました。

(写真左) 地面を幅40cm,深さ50cmまで掘り下げました。枠板などを省略し,「捨てコン」を厚さ15cm位まで流し込むだけで基礎を作るので溝は正確に掘りました。

(写真右) 1段目のブロック を狭く深い溝の底に積むのは困難です。「捨てコン」の中に直接7〜10cm埋め込んで並べてしまいました。

この作り方はコンクリートを適度な硬さに練ることと,ブロックを正確な位置に手際よく配置 することがポイントでこの点が上手くいけば,ブロックはコンクリートに沈み込んだり,傾くことも無くその位置で静止しています。要領が分かってくるとそれ程難しくありません。正規のブロック積みより時間と労力が大幅に軽減されます。

 (写真左) ブロックを目的の高さまで積みました。

後は,ブロックの穴に床板パネルをボルト止めするための「羽子板」を立て,コンクリートを詰めれば完成です。
鉄筋の無いブロック積みは一体としての強度が無く,鉄筋を入れたいところです。しかし,段差のある基礎コンクリート工事の最中に縦筋の正確な位置決めをするのは大変です。
上に「一体構造の軽い箱」が載るだけでもあり,鉄筋が一部に入った「頑丈そうな置き台」で妥協しました。

 

(3) 基礎B-の製作

基礎Bは上に待合室部分が載ります。凍結対策として根入れを深くするので,独立基礎を複数配置すると工事が大変になります。
1箇所にまとめて10cm重量ブロック20個を2列に並べた構成にしました。
ブロックを2列にしたのは安価な材料の10cmブロックを使用するので,強度と幅,高さを確保するために考えた苦肉の策です。

ブロックを2列に並べるときは,上記の「捨てコン」に埋め込む方法ではブロックの固定が難しく上手くいきません。
試してみましたが無理なので普通の作り方に戻し,フラットなコンクリートの台を作りその上にブロックを積みました。
(写真)基礎はAを先に作り,Aを基準にしてBの配置を決めると作りやすくなります。Aとの高低差があるので長い棒を水平に渡し,「下げ振り」を使えばBのブロックの位置が正確に決められます。

2段,2列のブロックを「地中梁」のようにするので,ブロック上に床束を取り付けるコンクリートの台を作りました。

(写真右)
型枠を載せコンクリートを打ちます。台は一辺の長さが25cm角の立方体で上部に床束を固定する「羽子板」を埋め込みます。

(写真左)
Bタイプの基礎に床束を取り付けました。
床束は目線より高い所に立つ「柱」の様に見えます。
普通の円柱形では面白くないので力強さも感じる,枝の出ている部分の幹を並べてみました。
左側2本の柱(床束)は完成した状態,右端の柱はこれからガムテープを巻いた位置でカットし,頭部を所定の形に加工します。

 

基礎工事/駅舎小屋





構想と設計床/壁パネル