そばな高原鉄道鉄道館>排水溝急行 home  行き(クリック)

排水溝を作るまで

夏の豪雨の排水の為にU字溝を設置したところ,冬には雪解け水が常にプール状態で一向に排水されません。この水が凍結,融解を繰り返しU字溝は数年 経つとかなりの部分が破壊されました。この状態はなんとかしなければなりません。

以前,奥日光に旅行したとき,道路の側溝工事をしている所がありました。この工事を覗いて,どのような排水溝を作ればよいのかヒントを得ました。
その方法を簡単に言えば深いU字溝を作るだけです。蓋が必要なので所々に金枠の蓋をし,後はコンクリートを打ってU字溝の大部分をカバーする。道路の水はこの金枠部分からU字溝に流れ込む・・・というものです。

設置した排水溝

設計した排水溝の横から見た断面は右図のような構造になります。

(1)U字溝の上にブロックを並行に2段積み, 地面の深い位置にU字溝を通す。

(2)ブロック壁の途中にアクリル板とポリカーボネイト波板を傾けてセットし,その上に玉砂利を敷く。

アクリル板は厚く,上からの重量(100kg位)を支えます。傾けて置いたポリカーボネイト波板は水捌けと清掃の便を考えています。玉砂利は水跳ねを防ぎ,美観の為です。

排水溝工事写真

 (1)U字溝の設置

(2)ブロック1段目

(3)ブロック2段目

(4)鉄筋・配筋

(5)桝・下段設

(6)桝・上段設置

(7)排水管取付け

(8)レンガの笠石

(9)アクリル板敷き

(10)砂利載せ完成





に戻る

排水溝の状況
雪解け水が大きな水溜まりになることはなくなりましたが,雪が消える頃までは砂利全体が凍結し,U字溝から枡に流れ込む水は僅かでした。
砂利層が氷の板となって水の流れを遮るので,原始的ですが砂利の上に枯れ草でも積んで,凍結を減らすことが可能かどうか調べてみようと思います。

後日談 設置後数年経過した時点での状況は凍結による損傷も無く排水も上手くいっています。


に戻る