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乗用車輌/客車形そばな | |
車体の製作 | 乗客数の少ない個人の庭園鉄道なので乗車定員も子供4名(大人は2名)の短い車体です。楽に運搬できること,急カーブでも滑らかに回れることを最優先にしています。 |
(1) 車体の設計
この車輌の主要な用途は乗用ですが,レイアウト全体の雰囲気を保つためには鉄道車輌らしく見えることも必要と考え客車のスタイルで作りました。 人が乗る場合,強度上からスケールでの製作は無理ですが,細部まで見慣れた日本型客車は頑丈な構造にするとどうしても木製玩具のように見えてしまいます。
その点,外国の車輌ならば異なった視点から眺めるし模型化するのに適したデザインのものが多くあります。 |
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(2) 板材のカット
車体製作に使用した板材は厚さ15mmのラジアタパイン集成材,屋根の心材は丸く削りだすので2×12/SPF材です。床板は設けず車体下部に補強の枠木を取り付けて直接フレームに載せます。
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(3) 窓と窓枠の製作
荷重に耐えられように厚い側板を使います。板の厚さを感じさせないように窓枠とガラス(アクリル板を使用)を一体化したユニットを嵌めこむことにしました。ユニットを側板に取り付けたときの断面は右図のようになります。
ユニットの材料は左写真のように,縦,横4本のジョイナーとアクリル板のみです。右側は組立完成したユニットです。
側板の
ラジアタパイン材は厚さ15mmの少し硬い集成材です。窓を切り抜くのはかなりの手間がかかります。 (右写真)窓の切抜きが済んだ側板を車内側から見た様子です。最終的には一つ一つの窓にユニットを嵌めながら,ヤスリで窓の周囲を微修正します。 |
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(4) 屋根の製作 製作方法は椅子の上張りの仕方を調べ,真似をしてみました。
(左写真)まず,屋根の曲面に削った心材Cに鉄フラットバー(幅25×厚3mm)Eとアルミアングル(幅10×幅10×厚1.2mm)Fを取り付け
ました。
(右写真)クッションとして8mm厚のスポンジBを心材Cに貼りました。 また,フラットバーEの上には加熱成形した5mm厚のアクリル板Gをネジ止めしてあります。 これでスポンジ部分との高さを調節します。板厚はカーペットでスポンジが押されて潰れる分を見こみ5mmにしましたが,揃えて8mmにした方がよい様です。 通常はまったく潰れません。 最後に5mm厚のカーペットAで覆います。 カーペット用両面テープで要所々々を固定しながら形を整えていきます。カーペットの妻板折り込み部分は適宜切り込みを入れて形をつくります。 仕上げはカーペットを強く張った状態で,カーペットの周囲を心材Cの裏側に留めます。 ステープルを木に打ち込む道具ガンタッカー(大型のホッチキスでも可)を使います。
金属板やアクリル板を折り返し箇所すべてに取り付けたので,カーペットを強く張ることによってカーペット周囲の角がしっかりとした形に保たれます。 |
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(5) 側板の組立と板張り模様
車体は側板と妻板,それらを接続し補強するための枠木で構成します。
実車の側板には板張りの縦縞があり,この感じも出してみることにしました。
最後に窓の下側の帯板(2×10mmの細木)と雨樋(3×12mmの細木)を貼り付けて側板の木工は終わりです。 (左写真)出来上がった車体側板です。 <<次の工程は木部のみを先に塗装します。塗装後に窓枠や屋根,その他を取り付けて車体を完成させます。>> |
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●材料費=(車体木部)
ラジアタパイン集成材(1820×250×15/2枚) 3160円,SPF(2×10)材,約1000円
,その他(端材,細木,10mm丸棒など)約400円,金具ネジ類(コーススレッド,木ネジ,鉄アングル=屋根取付用)約300円,木工用接着剤約100円分, 合計約4960円 |
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