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SSシリーズ欧州型 蒸気機関車

車台組立

車台は定盤の上で組み立てました。接合箇所はすべてネジ留めでネジ穴の径は1/10mm程度のゆとりがあります。精度が向上するようにネジを締めていきます。

連結棒
蒸気機関車の魅力はなんといっても主連棒や連結棒の運動です。しかし,連結棒でつないだ車輪が滑らかに回転する機構は軸箱守の取り付けや,動輪の位相合わせなどを含めて完全に整合性がとれていなければなりません。
連結棒の長さを正確に作るのにも限界があるので,エキセンメタルを嵌めて微調整します。

片側3個の動輪を直線的に1本の連結棒でつなぐと凹凸のあるレール上ではバネ装置による各車輪への適正な荷重配分が行なえず連結棒には曲げの力がはたらきます。 これに対処するため第2動輪の位置に関節を設けて第1連結棒と第2連結棒に分割します。
(14) 第1連結棒 (15) 第2連結棒 (16) エキセンメタル
上写真:
粗加工された連結棒を整形し, ピンの穴にはリーマを通し,仕上げは1000番の耐水ペーパーと粉末の歯みがきで磨きました。ちょっと拭くだけで現在でも輝きを取り戻します。メタルは調整後半田付けしてあり,はずすと面倒になるので付けたままです。

車軸間の距離 ,左と右の連結棒の長さ(=連結棒両端のメタル中心間の距離),この3箇所の長さは完全に一致していないと車輪の回転にひっかかりを生じます。
これを避けるために偏心した穴をもつエキセンメタル(16)を連結棒に嵌め,メタルを回すことによって連結棒の長さを微調整します。最適な長さに調整後,メタルを連結棒に半田付けして固定します。
右写真:
エキセンメタル/よくご覧いただくと僅かに穴の中心が上にずれているのが分かります。 メタルが写真の位置の場合,長さ調整の必要が無かったことになります。

車台の組立

<A> 部品 (1)板台枠 
(2)前・後端バリ受 (3)横バリ (4)ストレッチャー をネジ留めして台枠を組立てました。(7)軸箱は最初にリベット留めが済んでいます。
(下写真)部品の角が正確に90°であれば狂うことはありませんが,一応定盤の上で捩じれが出ないように組立てました。ネジは最初から強く締めずに全体を緩く留めて おき,連結棒の動きや直角度などを確認した上で最終的にしっかり締め直しました。

<B> (8)動輪 (9)車軸 (10)軸箱 からなるブロックを (7)軸箱守の中に嵌め,(11)軸箱守控  (12)スプリング (13)スプリングピン からなるバネ装置で固定します。
(下写真)右側の第3動輪から,軸箱を軸箱守に嵌めた状態,第2動輪は軸箱にピンを2本立てた状態,第1動輪は軸箱守控,スプリング,ナットを取り付けた状態です。

<C> (5)煙室サドル (6)ボイラー受け金具 を取り付け,(14) 第1連結棒 (15) 第2連結棒 も取付けました。必要に応じて (16)エキセンメタルを調整します。
(下写真)ライブスチームでは台車枠,動輪,連結棒 の間に完全な整合性がなければなりません。連結棒を取付けてレール上を滑らかに走る状態になれば,台車枠/車台は完成です。
ネジ,ピン,ワッシャー類を除くと
(1)〜(16)の部品だけで走行に必要な 足まわり部分が出来上がっています。このように自作ライブスチームは少ない部品数で単純な構造であることが条件になると思います。

ライブスチームを「作る」と言い方は同じでも,「製作」と「組立」とではかなり違います。このキットは「製作」したい人を対象にしているので, 「組立」に要する時間を1とすると,「製作」に要する時間は30という感じです。
あくまでも自分で機関車の構造や製作方法を考え,製作技術も向上させながら,時間と手間を惜しまずに作る人のために用意されているキットです。
製作や組立についての細かな説明(書)といったものは無く,図面を頼りに作るので初心者(私)には分かり難い箇所が多くありました。ただ,1から10まで手とり足とりされないことはプラスの要素であって,自力で解決することが模型づくり本来の面白さを引き出してくれます。

 

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