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(その3)
軌きょうの組立

(1) ボール盤を使い犬釘を打つ下穴をあけます。この穴は枕木に描いたレール位置の線に外接し強くレールを挟む位置にあけます。穴は刃先の径1.5mm以下の木工用の細いキリで深さ18mm位が適当です。堅木は釘による割れの心配がほとんど無く写真の様に一直線上に下穴をあけました。釘を直線上に並べないで変形を防ぐ組み立て方も試しましたが,効果に比べ作業に手間がかかり,レールと枕木の直交性の点では逆に狂いがで易いので止めました。

(2) 使用した犬釘は長さ22mm,2mm角で本当の犬釘のようにみえます。レールを叩かないように釘締を使いますが,打ち込むと犬釘は反時計回りに回る癖があり,回る分を見越して打ちます。ラジオペンチ等での修正もします。

(3) 枕木に使用し たウリンやセラガンバツ材は硬木なので 完全に打ち込んだ釘は容易に抜けません。レールに力を加えて無理に抜くとレールの方が曲がるので要注意です。
ヒノキなど普通の硬さの木に座付きネジを使ったとき以上の締まり具合です。

(4) 組立の際の注意点は,マークの位置が一致していることと枕木とレールが直交していることです。

り正確に作るためにはLとRから次式でθとDを求め,両端の距離がDの値になる位置にレールを保持 しながら組み立てます。

    θ=L/2R〔rad〕=28.65L/R〔度〕  D=2Rsinθ
  R:曲線半径, L:レールの長さ

前ページでマークした外軌は L=3045,R=6850 なので,上式より
θ=12.735,sinθ=0.2204,D=3019〔mm〕となります。

軌きょうの接続

継ぎ目板を径3mm,長さ10mmの六角頭のボルトとフランジナットで取り付けました。
写真のジョイント部は約1mmが可動です。

完成した軌きょう 写真 レールは塗装しました。枕木は未塗装ですが濡れると写真の色になります。

製作メモ 〔軌きょう〕●使用機材・・・・・ ボール盤(またはハンドドリル),金槌,釘締
材料費・・・・犬釘1本2.8円,6角頭 ボルト1本6円,フランジナット1個2.5円
製作時間・・・・曲線軌きょう(3mに付き),レール塗装約30分,犬釘打ち約5時間
余談・・・・犬釘を打つ下穴の数は3mの軌きょうで234になります。始めは手持ちの電動ドリルを使いましたが,精度が悪く腕も痛くなるのでボール盤に切り替えました。コツが分かると高精度 ・短時間の作業になり,時間を計ってみると枕木25本150穴が15分のペースでした。
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