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軌きょう設置と転落防護柵

第2橋梁の基本構造は「上路デッキガーター橋」なので,平行する縦桁の間隔は枕木の長さによって決まり,20cm程度になります。

かなり狭い幅ですが車輌の安定度はゲージ幅127mmから決まってくるので桁の間隔をこれ以上に広げても安定度は変わりません。
実際の鉄道で(同様に庭園鉄道でも)橋梁をわたるとき,巾の狭い2本のレール上を走行していることを再認識し,これで大丈夫かと思います。

とにかく絶対安全でなければならないので「転落防護柵」を取り付けま した。「上路デッキガーター橋」に「安全柵」がつくと「トラス橋」の外見になります。
 
防護柵

転落防護柵は長方形の外枠部分をSPF-2×4 材で作り,斜交材部分はSPF-1×4 材にしました。

2×4材と1×4材を併用したのは,クロスさせる1×4斜交材の厚さと枠材の厚さが同じになるので,組み立てたとき柵の内外面がフラットな仕上がりになるからです。
1×4材を使っても外枠が強いので強度上の心配はありません。


(右写真) 仮留めして立てた,塗装を始める前の外枠です。固定しているコーススレッドはすべて頭をコマで隠して見えないようにしました。後で錆が表に出るのも防ぎます。

2×4 材は数ヵ月後には狂いがでますが,突き合わせ部分を正確に作ってコーススレッドでしっかり固定すれば,それ程ガタツキは出ません。

外枠の形に斜交材の形を完全に一致させることが見た目にも関係するので,斜交材は1枚ずつ丁寧にカットしました。

製作手順は
(1) 最初に外枠を完成させた上で
(2) 四角い枠に材料の1×4 材を当ててカットする線を写し取る。
(3) 写し取った線に沿って1×4をカットする。
(4)
Xに組む他方の1×4 材を,(2) (3) の手順で作る。
(5)
出来上がった2枚の1×4 材を四角い枠に嵌めこみ,2枚が重なった部分を長さ35mm程度の数本のねじで固定する。
(6) どの枠に合う斜交材か分かるように記号を記入し,枠から外して塗装にまわす。
外枠をどんなに正確に作っても四角い枠は同じ形には出来ません。斜交材を一律に同じ寸法でカットすると突き合わせ部分が隙間だらけになります。

(左写真) これから塗装を始める斜交材部分です。 塗料はキシラデコールです。

外枠と斜交材の固定は金具にしました。木を組むのは大変ですが,金具なら簡単です。
金具はアングルを加工して塗装しました。

(右写真) 塗装が済んで外枠と斜交材を金具で固定しました。

(下写真) 使用した金具と頭を塗装した径4mmトラスネジです。
線路

第2橋梁は実用的な橋を簡単な工法で作ることも試みています。
線路についてもその方針で橋梁部分にアクリル板を敷き通常の軌きょうをそのまま連続して敷設しました。

(右写真)第2橋梁と高架線2の接続部分です。アクリル板があるので写真の角度では橋梁に見えませんが,実際に渡ってみると線路の下が完全に空間なので橋梁を通過する感じになります。
腐朽対策

縦桁と防護柵は接合箇所が無く,完全に分離しました。接合のために横桁を付けると,ここに雨がかかり腐り始めるからです。
また,トラス桁(防護柵)の上に笠木を取り付けました。笠木は無い方が鉄橋の感じになりますが, 防腐対策としての効果が高く,斜交材が長持ちします。

笠木の材料は SPF−1×4 材で,水切れが良くなるようにスペーサーを入れて少し傾けました。(右図)
そばな高原鉄道 第2橋梁

完成写真(庭園鉄道用木造橋)

 
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