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SSシリーズ欧州形 蒸気機関車

 6  操作機器

この機関車は古典的スタイルなの開口部が大きく,この開口部から運転操作をします。手の入る範囲にブレーキ,ドレーンバルブ,逆転機などを並べます。
床板に取付ける機器

運転操作に使う機器はすべて床板に取付け,運転室はいつでも取外せるカバーとしての役目だけにしました。
蒸気に関係する運転機器は直接ボイラーに取付けますので運転室を取外しての走行 が可能です。

床に取付けるのは
ブレーキ梃子 シリンダーの排水コックを開閉する梃子 速度調節と逆転を行なう逆転梃子です。
(写真)
(1)逆転器
(2)シリンダードレーンコックレバー (3)ブレーキハンドルです。逆転器は前頁をご覧下さい。
(1) デッキと運転室床板の製作
前/後端バリ

厚さ4.3mmのフラットバーを切断し ,床板,連結器,バッファー,その他の取付け穴をあけました。

52 前端バリ
53 後端バリ(
前・後端バリは同じ形で右写真のものを2枚作ります。)

SSシリーズの機関車は走行部分のみのキットで外観部分は製作者が自分の好みを生かして作るようになっています。
車体の部分キットも入手しましたが,キットに無い箇所は生材のカットから始めて細部の構成を自分で考えながら作っていくことになります。 この端バリ(バッファービーム)の形は少し変わったところがありますが設計者のC型機関車のデザインを参考にしています。
前部デッキ床板

1.5mm真鍮板で作ります。補強と飾りを兼ねて側面の縁には3mmの真鍮角棒を半田付けしてあります。

点検整備のためにバルブチェストの真上の位置は2mmネジ留めのカバーとし随時取外します。

また,正面中央の上げ蓋はこの下に給油器が取り付けられるので油を補給するために作りました。取手は2mm針金,蝶番は3mm幅の真鍮屑です。
デッキ前部のランプ掛※はリベット止めなので外してありません。

運転室床板

前部と同様の造りで1.5mmの真鍮板を加工します。運転時に外から手を入れられる後部と側面の開口部付近には運転操作用の器具,それ以外の場所は車体やアクセサリー取付用の金具が付きます。
狭い範囲に様々なものが取付けられるのでお互いに抵触しないように配置には注意が必要です。


54 前部デッキ  55 転室床板  ランプ掛け(真鍮鋳物を加工)   
運転室床板の取付

床板は金具56を取付け,台車枠1と端バリ5253の上に載せてネジ留めします。運転室の床は補強が必要と考え金具57もつけましたが前部デッキには57が無く2mmのネジ6本のみで直接前端バリに付 けました。

56 床板取付金具(鋳物を加工)
57 補強取付金具
(真鍮アングル)
(2) 操作機器の製作
ブレーキの部品

ブレーキの部品は他の車輌にも共通に使われている汎用部品らしく,多種類の鋳物がそれぞれの用途に応じた形状で用意されていました。

これらの鋳物を整形加工し,生材から作った部品と合わせてブレーキが出来上がります。

58 ハンドル部の全部品
分解した状態なので分かり難いですが,ハンドルaを回すとネジが切ってある部bが軸上を上下します。
この動きを
cが太い軸の回転運動に変え
dを押し引きします。

59
主動輪制輪子とリンク部品
58
dの動きはに伝えられ主動輪の制輪子eに加えられます。一部はを通して第2動輪に伝えられます。
写真は主動輪の部品ですが,
の穴が等間隔になる以外,第2動輪も全く同じ構造です。下段の組立てた状態の写真もご覧下さい。
シリンダードレーンコックの部品

ブレーキまわりでは鋳物部品の加工が主でしたが,こちらの部品はドレーンコックのみが鋳物で,それ以外はすべて適当な端材を加工して作りました。

図面に描かれた部品の形では断片的なことしか分からないので,滑らかに動く機構にまとまるかが心配でしたが,作るうちに目的に合った形が分かり,こんな形の方が良さそうだ。・・・と図面とは異なる形にした部品もあります。

部品の数は多くありません。しかし,一つ一つが小さいのでわずかな動きでコックの開閉をスムーズに行うためには遊びを減らし,精度も問題になります。

60運転室の梃子操作部の部品
梃子aは1.5mm厚の真鍮板製です。軸受bは厚さ6.3mmの鉄板をサイコロ状に切ってネジ穴を開けただけです。梃子aの動きは径3mmの真鍮棒cによって61に伝えられます。

61
シリンダー底部の排水機構の部品
cによって伝えられた梃子の動きは,dの帯板を左右に滑ら せる動きに変えられます。この帯板dはドレーンコックeの中に挿し込まれてくさび形の箇所で開閉を行ないます。
(3) 台車枠下の操作機構
(左写真)シリンダー底面のドレーンコックと主動輪
(右写真)第2動輪のブレーキ機構

 

 

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