そばな高原鉄道軌条の敷設線路距離標甲号 (表示中)

距離標(甲号)

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起点から1km毎に建てられているのが甲号距離標です。線路標の中では一際大きく頑丈に造られています。
(1) 2つの距離標

右の写真は東京/万世橋の交通博物館に展示されていた甲号と乙号の距離標です。

大きな方が甲号距離標で高さが約1.2m,小さな方は乙号距離標で30cm位低い高さです。いずれも柱の断面は直角2等辺3角形です。

甲号距離標の数字「123」は起点からの距離を示すもので,この標が建てられている位置が123kmの地点であることを示しています。

乙号距離標は「1/2」と123の数字で123.5kmの地点であることを示します。

(2) 甲号/距離標の製作

1 左図が製作した甲号距離標のサイズです。交通博物館の距離標とは少し形が異なりますが,いくつか調べた現物から,ほぼ2/8.4の縮尺としました。
(5インチゲージ模型の場合,スケールは1/8.4になります。)

2 記入した文字「32」は起点から32m(そばな高原鉄道の表示方法)の距離を示しています。

3 材料は45mm角のヒバ材を対角線上でカットし3角柱にすると丁度よいサイズになりました。

4 塗装は白い部分がペンキの筆塗り,黒の箇所がラッカーの吹き付けです。(色を重ね塗りする際には塗料の種類を変える方が仕上がりがよい様です。)

5 土台部分はペットボトルを利用した「型枠」を使い,コンクリートで作りました。(下の写真のように土台には柱を取り付けるための金具を埋め込んでおきます。)

(写真) 塗装が終わった標柱部分です。

文字フォントはHGPゴシックE,110ポイントの全角です。
プリントアウトした文字を使ってガムテープを切り抜き,マスキングしてラッカーを吹き付けています。

型枠の代わりにペットボトルの底部1/3をカットしてコンクリートを詰めると簡単に土台が出来上がります。土台は乙号距離標と共通です。


(写真) 支柱を土台に取り付ける金具には建築金物の「タルキ留め」を使うと普通の金具の1/3程度の価格で作ることができます。写真の「タルキ留め」には黒色ラッカーが吹き付けてあります。

(3) 完成した甲号/距離標

土台に標柱をネジ留めします。

距離標は土台の2/3程度をバラスト中に埋め込んで立てます。

安全性を考え,接触などで強い力が加えられるとそのまま傾くようにしてあります。
 

 

 
 製作メモ  材料費 (1個分)・・・・木材,約100円 (長さ910mm, 45mm角,ヒバ640円を使用),セメント/砂/砂利 約100円, 金具(タルキ留め39円,ネジ5円),塗料 約70円 合計約314円

●製作時間 (1個分)・・・・材木カット1時間,塗装(文字入れ) 2時間,コンクリート作業 20分 (計 3時間20分)

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