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4 車体の製作 |
床板に載せた凸型車体はすべて真鍮です。材料を切ったり削ったり,ネジを切ったり,その後はひたすら半田付けです。 |
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車体の基本構成 走行に必要な機器はすべて車台(=床板)に取り付けられているので,車体はそれら機器のカバーという役割です。 したがって,持ち運びや整備・充電等で頻繁に車体(=カバー)を取り外すことになり,それを前提にした一体構造です。 ただ,メンテナンスのためにA本体,Bパンタグラフ,C前照燈の3部分に分解することもできます。 |
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A車体本体の製作 (1) 車体側面 凸型をした側面は中央の運転室と両側の側板の3枚を作り,半田付けで1枚のパネルにします。キットなので窓など一部,打ち抜き加工が済んでいますが,細かなところは糸鋸やヤスリを使って形をつくります。 ●リベット模様の打ち出し上写真 車体のリベットは「打ち出し器」でリベットの形を付けました。 (右写真)U字型の口に板を入れて先の尖った棒をハンマーで叩いて下の窪みとの間でリベットの形を打ち出します。ハンマーで棒を叩く力が一定しないと同じ大きさの「リベット」になりません。 ●点検扉とルーバー上写真(2) ルーバーは「ヘ」の字型の細い真鍮板10枚を平行に並べて半田付けしたものです。この内側に電子ホーンがあり,外に音が出やすくなっています。(小さなルーバーの付いた通風孔も同様のつくりです。) 点検扉は蝶番,ハンドルなどを半田付けし細部まで丁寧に作ります。ルーバーは裏から半田でとめています。 ●ドア・窓枠上写真(3) いずれも打ち抜き加工済みの真鍮板です。窓枠は表から半田付けします。窓枠を付けると急に完成度が高くなった感じがします。 ●元・通風孔上写真(4) 実車が改造される前に通風孔があった箇所を板で塞いでいるので,穴の周囲にリベットを打ち出して裏から真鍮板を半田付けしています。 |
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(2)運転室妻板 窓枠を付け,前照灯取り付けのネジ穴やコードを通す穴をあけます。(右写真) (3)腰板と上板 運転室の前後にある機械部分を覆う板で,横から見た断面は複雑です。前後それぞれ4枚の真鍮板を貼り合わせて作りますが側面の凸型のパネルが基準になるので,簡単に形が出来上がります。(右写真) (4)ベンチレーター 前記の上板に4箇所,同じ形のものをネジで取り付けます。内,1箇所は蝶番を取り付けて上に開く構造にしました。前照灯の点灯スイッチをこの中に入れます。 (左写真)左側が蓋を上げられるように改造したベンチレータです。右側(上下)のベンチレータは表側と裏側です。 |
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(5)運転室屋根 4隅のアール部分を削り取り,雨樋とパンタグラフ取り付け台を半田付けします。 また,庇の先に前照灯の取り付け穴もあけました。 (写真)左下の穴はベンチレーターの中に隠れる点灯スイッチの取り付け穴です。 |
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Bパンタグラフ 電気機関車のトレードマークであり,最も目立つ箇所でもあります。 本物と同じように動き,細部まで忠実に再現された塗装済みの完成品(PS10形)です。 C前照燈の製作 前照燈には8V150mAの豆球を使い,レンズを嵌めた実感的な設計です。 (写真)前照灯は部品を半田付けして組み立て,幅2mmの真鍮帯板で保持台と保持枠をつくり完成です。 取り付け方法は保持枠に1.4mmのネジを切り,運転室のひさしと妻板に6箇所で留めます。 |
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