童話の国/実験線

<軌道の製作>




(1) 線路の多目的利用を試みる

鉄道模型の線路は人が歩くと壊れるおそれがあります。しかし,線路が庭の中を巡るようになると保線用の通路をわざわざ脇に作らず,線路自体が通路に使えると便利で面白いと考えました。
子供はトロッコを押して線路の上を歩いてみたいと思うでしょうし,庭の散水や剪定,各種作業の足場にもなればガーデニングの際にも好都合です。
そこで歩くことが出来る線路を作ってみることにしました。ただ,以下にご紹介する製作はあくまでも実験的な試みで,実用的な線路にするためには更に検討していく必要があります。

線路・・・・レール,枕木,道床やトンネル,鉄橋など列車を走らせる設備全般 をさします。

(2) 低価格で簡単な軌きょう

軌きょうの上を歩くためには路面電車や踏切のように,レール面を路面と同じ高さにするのが普通です。しかし,工事の手間と費用を最低限に抑えたい,軌きょうを埋め込む構造は保線に問題が多い等の点から別の方法を考えてみました。

右図がその構造(継目部分)です。

5インチゲージ用のレール上面は幅が8mmなのでレール上を歩くと”刃”の上を歩く感じになります。
また,枕木にレールを犬釘(やネジ)で固定する方法はレール側面への横圧に対しそれほど強固に耐えることが出来ません。

これらの点を補うために正方形の断面をもつ鉄の角パイプをレールとして利用し,太いネジを枕木側から角パイプ底面に通し,角パイプと枕木を梯子状に組み立てます。

この軌きょう製作は価格,時間共に本線仕様の軌きょうの約1/4で済ませることが出来ます。

軌きょう=軌匡・・・・レールと枕木を梯子状に組み立てたもの を言います。

(3) 木製レールを使う曲線軌きょう

曲線部も角パイプで作ることが出来ればよいのですが,正確な曲線半径で角パイプを曲げられる”腕”が無いので異なる構造を考えてみました。

右図のように,鉄のフラットバーをレール内側に貼り付けた木のレールという感じです。
継ぎ目の少ない円形レールを作るためには幅が広く長い板が必要ですが,材料を節約し低コストで作るためには短い板を数多くつなぎ合わせて使わざるを得ません。

この形式の軌きょうは製作に手間がかかります。曲線部はレールと枕木で通常のものを作り,2本のレール間に木製の敷板を入れて強度と歩き易さを確保する方がずっと簡単です。この木製レールは面白さを演出する効果もねらったもので,実用性には欠けています。

(4) 保線作業を軽減する路盤

路盤は軌きょうを不等沈下させず,雑草対策も兼ねてコンクリートとブロックで造ります。

軌きょうまで土が上がらないようにブロックを並べて台を作り地表から10〜20cm高くしました。道床の砂利が無いので軌きょうに水圧の高い水をホースでかけたり,ブラシで簡単に洗うことができます。

「本線」と違って凍結対策が要らず,実用性だけの路盤は製作もずっと簡単になります。

道床・・・・軌きょうを保持しクッションの役割 もする砂利(等)です。
路盤・・・・レール,枕木,道床などを支える基礎構造物のことを言います。